みなさんの家のキッチンには勝手口がありますか?
これから一戸建ての新築を建てるにあたって勝手口を作るべきか、作らなくても良いか悩んでいる方がいるかと思います。
勝手口のメリットデメリットを見つめなおして必要の有無を考えてみたいと思います。
なんで勝手口があるの?
そもそも勝手口とは、キッチンのことを「お勝手」と呼び、そこにある出入り口なので勝手口と呼ばれ、現代にそのなごりが残っているのです。
昔は、畑でとれた野菜をダイレクトに台所(キッチン)に運び入れたり、物置やお風呂を沸かすときの焚口が勝手口の外にあったり……して勝手口は重宝していたようでした。
ただ時代も変わり、最近は勝手口の無い家も増えてきているようです。
我が家の勝手口の使用例
勝手口はゴミ出しをするときの出入り口に使うものだと思っていて、うちも新築を建てたとき勝手口があるのは当たり前だ……という感覚で、何も考えずに勝手口を設けました。
しかしうちの間取りはキッチンが北側、道路は東側に面していて、家の北側である家の裏の通路は最小幅の60cmくらいで狭く、大きなゴミを持って通るにはちょっと狭く感じるので、結局勝手口は使わずに南側の玄関から東側の道路に出てゴミを捨てに行っています。
「生活ゴミ」は週2回の回収のときまでに毎回45Lのゴミ袋ひとつ分くらいなので、ゴミがいっぱいになり勝手口の外に出しておくこともありません。
「生ごみ」は冷蔵庫の一番下の野菜室にスーパーのビニールの買い物袋に保管し、ゴミを捨てるときに冷蔵庫から取り出し一緒に捨てていますので、勝手口の外に置くことはありません。
それに雨が降ったあとは、勝手口の外に置いてあるサンダルが濡れていてはくことができず、結局南側の玄関から出入りすることになっています。
ですから勝手口は春秋の自然の空気を取り込みたいときだけ勝手口の窓を開けるくらいの利用価値でしかありませんでした。
しかしペットを飼うようになってからは、ペットの排泄物を捨てるゴミバケツを勝手口の外に置き、その都度そこへ捨てるようにしてからはキッチンが臭くならないので勝手口は使い勝手がいいと思うようになりました。
勝手口のメリット
勝手口が道路に面している間取りであったり、勝手口から道路に出る通路が広く、ゴミ捨て場までの動線が玄関を通るよりラクであればあったほうがいいと思います。
勝手口の中にサンダルひとつ分置けるくらいの小さな土間を設けると、雨が降ったときでもサンダルが濡れずに外への出入りが楽です。
カーポートからすぐのところにあるキッチンなら、車で買い物からかえってきたとき、すぐにキッチンに食材や荷物を入れられるので勝手口は便利でしょう。
またキッチンの横にウッドデッキがある場合はバーベキューをするとき勝手口は大活躍をします。
生ゴミやペットや赤ちゃん・要介護高齢者がいる家庭のペットシートやおむつなどの排泄物を勝手口の外に蓋付きのバケツに捨てるとキッチンが臭くならなりません
勝手口のデメリット
生ごみをすぐ外に出せる……ということを考えての勝手口でしょうが、隣の家との間が60cmの通路では腐食して臭いがでて近所迷惑なのでNGです。
室内の断熱性・気密性が低く熱損失が大きくなるため、光熱費が多少増えます。
当然、勝手口の前には物が置けないので、間取りによっては収納スペースが少なくなるケースもあります。
玄関から出たほうがラクな間取りであればあえて勝手口にするよりも、風を通す窓を上の方に作れば窓の下には物を置くスペースにできます。
また予算的にも勝手口ドアの費用はけっこうお高いもの……になりますので、費用を少しでも下げたいのであれば、窓への変更を考慮する余地のあるものだと思います。キッチンの採光や風通しが必要な場合は勝手口でなく、すべり出し窓でも充分効果があります。
防犯上で死角になる場所であったり、勝手口のカギのかけ忘れなどでの危険があります。
まとめ
勝手口が使い勝手の良いものになるか不要なものになるかは、それぞれの家庭の生活動線や間取りによって大きく変わってくるということです。
生活動線のイメージを想像して設置の有無をしっかりと検討するべきかと思います。
また既存の家で勝手口のがあったほうが良かった……と思っているなら勝手口の取り付けリフォームを検討されてみてはいかがでしょう。少々お高い予算が必要になりますが毎日の便利さはプライスレス……お金には変えられません。
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