2階リビング・ダイニングのメリット・デメリット

住宅
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新築する際、間取りを考えるにあたって一番最初に検討するのはリビング・ダイニングをどこにどのくらいのスペースで配置するか……ではないでしょうか?

リビング・ダイニングは家族で長い時間過ごす空間になりますし、家の顔ともなる場所です。

リビング・ダイニングは1階が当たり前だと思っていましたが、最近では2階にリビングを配置する方も増えています。

2階にリビング・ダイニングを配置するのは快適に過ごせるメリットがありますが、それと裏腹にデメリットも発生してしまいます。

あちらを立てればこちらが立たず……と、これは常についてまわることですので仕方のないことですが、最終的にはどちらのメリットを優先するかです。

2階リビング・ダイニングのメリット・デメリットを把握したうえで検討してみて下さい。

2階リビング・ダイニングのメリット

①開放的なプライベートが確保できる

2階リビング・ダイニングの最大のメリットは、外からの視線がなく開放的に過ごせることです。

リビングの前に広めのバルコニーをとり、ガーデニングや坪庭を作ったりすればちょっとしたリゾート気分が満喫できます。

バルコニーにガーデンテーブルセットやスポット照明をつけて、バーベキューをしたり、食事をしたり、ティータイムを楽しんだり……と、2階リビングバルコニーは第二のリビングとして活用する機会がたくさんとれます。

 

1階リビング前の庭にウッドデッキを設けても良いですが、その際は道路からお庭やリビングが見えないようにする目隠しとなる高さの外壁がなければ外からの視線をもろに受けることになります。

ですからその目隠しになる外壁がなくお庭にプライベートな空間を作り出せなければ、せっかくキレイなお庭やウッドデッキを作っても、それはただのお飾りになってしまうだけで、ガーデンテーブルセットが庭にあっても使う気にならないのが現実となります。

 

結局1階リビングはレースのカーテンで外からの視線を隠すことになりますので、リビングから自分の敷地内のお庭ですら見えにくくしている家が多く見受けられるのが現実です。

 

その点2階リビングのバルコニーは外からの視線がなくカーテンで外との空間を遮断する必要がないので、カーテンを閉めずにバルコニーのガーデニングや外の景色との一体的な空間にしておくことができ開放的な生活ができます。

 

2階リビングの日差しを遮る対策は、レースのカーテンでなく「白」などの明るい色の「ロールブラインド」がおすすめです。

ロールブラインドで窓の上の部分を少し隠しても、バルコニーとの開放感は味わえますのでとてもいいです。

 

洗濯物を干すのを別のバルコニーにすれば、生活感が現れなくなりおしゃれな空間が作れます。

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②眺めが良いことで開放感が生まれる

住宅密集地で家に囲まれた立地であれば難しいですが、道路側に面した位置景観を遮るものが近くにない場所にリビングを配置すれば、眺めを得ることができ広い開放感が生まれます。

 

③日当たりが良く、風が心地よく吹き抜けます

住宅密集地であっても1階にリビングを配置するよりは日当たりがよくなります。

同じ家でも1階と2階では温度差が違い2階の方が断然暖かいです。

 

天井窓を設けることもできます。

壁面をクローゼットや大画面TVを置く壁面にするため、南側のバルコニー側の窓以外をすべて壁にしても北側からの天井窓高い位置にクリアガラスの窓を設けることで、明るさや開放感がグッと増します。

 

そこそこの風がある日は、1階より2階の方が心地よく風が吹き抜けていきます。

④縦の空間が広くとれて開放感が生まれる

天井を取っ払い、屋根の形状を利用した天井の高い縦の空間がとれます。

天井が高ければ吹き抜け感覚に近いものがあり、リビングが広く感じます。

 

ちょっとしたロフトを作れば、スキップフロア的なリビングも味わえます。

 

⑤柱や壁のない「広いスペース」と耐震性を確保できる

木造建築の場合、1階にリビング・ダイニングスペースを広くとろうと思っても、耐震性の関係で柱や壁が必要になり、広い空間が作りにくいものです。

1階に主寝室・子供部屋・クローゼットなど細かい部屋で仕切ることにより、土台が頑丈になり耐震性が上がり、2階は上を支えるものが少ないので壁や柱の少ない広い空間のリビング・ダイニングを作ることができます。

⑥生活の主体をワンフロアーで完遂できる

2階にリビング・ダイニングを配置するといううことは、キッチン・風呂・洗面・トイレなどの水回りも2階に持ってくる方が良いと思います。

これらすべてが2階に揃っていれば、ほとんど1階と階段で行き来することなく、1日2階のワンフロア―で通常の生活動線は完遂できてしまいます。

1階リビング・ダイニング・水回りですと、洗濯物を干す……取り込む……のは階段を上がって2階バルコニーへ……ということになると思います。

しかし、2階にリビング・ダイニングを配置すれば、お風呂に入るために洋服を脱いで洗濯ものとして出すのも2階、洗濯するのも2階、干すのも2階……と、家事の動線もワンフロア―で完遂しますので楽です。

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2階リビング・ダイニングのデメリット

階段の上り下りが大変

買い物から帰ってきて食材をしまうのに2階まで重い荷物を運ばなければなりません。

また、セールスなどの来訪であれば2階にカメラ付きインターホンで完遂できますが、宅急便などのお届けものがある際は上り下りしなければなりません。

若いうちは良いですが、歳を取って足腰が弱くなってくるにつれてけっこう大変さを感じてくるかもしれません。

 

防犯面・子供の出入りの認識がしにくい

2階リビングはどうしても防犯面が弱くなります。

2階でTVをつけたり掃除機をかけていたりすると、1階に侵入者がいても気が付きにくいところがあります。

1階のドア・窓の鍵の締め忘れにみんなで注意していく必要があります。

 

それと同様に起きることが、子供部屋が1階にあるということは子供が帰ってきたとき、直接自分の部屋に行ってしまうと帰ってきたこと……出かけたこと……がわかりにくいことがあります。

私の家は2階リビングで犬を飼っているので、侵入者がいたり、子供が帰ってきたり出かけたり……玄関で物音がすると犬が吠えるのでわかるようになっています。

 

子供が小さいうちは帰宅してそのまま2階リビングに来てくれることが多いですが、子供が大きくなるにつれて、自分のプライベート空間の方が居心地が良くなりリビングに来なくなりますので顔を合わせないこともできてしまいます。

それを解消するには2階にリビングを通って子供部屋に続く間取りにすれば良いのですが、敷地面積が広いか、風呂・洗面室を1階に配置し、生活動線を犠牲にするかを検討しなければなりません。

 

夏は暑い

夏は1階より日差しが強く、暑いです。

天井窓や高い位置の窓には遮光カーテンがあるといいです。

バルコニーには遮光テントを天井に張るといいと思います

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まとめ

2階リビングの最大の魅力はなんといっても開放感にあります。

勾配天井にロフト、天井窓や高い位置のクリアガラスの窓、広いバルコニーとの一体感と眺めの良さ、これらの開放感のあるリゾート感覚な生活感を最優先と考えるなら2階リビングは最適です。

 

デメリットは、エレベーターの設置や外構を含めた防犯対策の強化、日差し対策などですがどれもちょっとしたことで解消できることばかりです。

 

子供は大きくなれば親から巣立っていくものと割り切らなければならない現実は変わりませんので、リビングと子供部屋の関係の間取りがどうであれ、成長していくにつれてコミュニケーションを積極的にとろうと思うかどうかの子供との接し方の方が重要になってきます。

 

トータル的にみて2階バルコニーは快適な生活を送るうえでおすすめできる間取りプランだと思います。

 

間取りを作るにあたって「失敗した~」は取り返しのつかないことになります。

シロウトが作る間取りは経験値がないため、どかかに必ずほころびがでてきてしまうものです。

できるだけ間取りプランをプロに相談して一緒に作っていく方が良いでしょう。

無料で相談に乗ってくれる 持ち家計画 がありますのでおすすめします。

相談したからと言ってどこかの決まった業者に建築を依頼しなければならない……とか、デメリットはまるでありませんので、気軽に相談できますよ!

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